自分から合わせる

· 塾長の指導観・雑感

すし職人として、日本人初のミシュラン三つ星を獲得した小野二郎さん。
銀座にある彼の店「すきやばし二郎」を訪れた当時のアメリカ大統領オバマ氏は「人生の中で一番おいしいすしだ!」と絶賛したといいます。
世界一美味いすしを握る男として映画にもなった小野さんは、仕事についてこう語っています。

「自分がいやだとね、『俺これ合わない』ってみんな言う。
でも、“合わない”じゃなくて、自分が“合わせるんだ”ということ。
仕事はすべてがそうなんですよ」 ――小野二郎(すし職人)

名人と呼ばれる小野さんですが、うまれつき不器用で、新人の頃はとても苦労したそうです。何をやっても時間はかかるし、親方や先輩には怒鳴られてばかり。
 
しかし、小野さんは不器用だからこそ人一倍考えて、人の三倍努力したといいます。そうやって仕事に自分を合わせていった結果、名人になっていきました。

勉強していると、どこかで壁に当たることになります。
その時に「暗記は苦手だ」 「図形は向いてない」 「英語は合わない」と言ったところで
何にも始まりません。

では自分に合うモノを探してみると考えるのはどうでしょう。だとしても、うまくいかない時はまたやってきます。
結局、ふたたび自分に合うモノ探しの旅に……

ということは「合わないことはやらない」って考え方を変えないと、いつまでも同じことをくり返すことになります。

正直に言うと、教科や単元によって多少の合う、合わないは、やはりあります。

しかし、目の前の勉強にとことん向き合っているうちに、頭と心はそれに合うようチューニング(調律)されていくものです。

ギターを弾き続けた人の指先は固くなり、軽く押さえるだけでキレイな音色を響かせることができます。そんな変化が、起こってくるのです。
 
自分が合わせようと思ったら、最初はうまくいかなくて当たり前です。悔しい思いもたくさんするでしょう。

しかし、そのぶん歯をくいしばって努力することができるようになる。そうやって人は自らの奥底に眠っている才能を開花させていくのです。

「自分が合わせる」という気持ちをもって、まずは目の前のことに全力を尽くしていくことが重要なのです。

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