英語であれ日本語であれ、文章を読むということは、そこに書かれている内容をつかむことです。当たり前のようですが、この当たり前が、実は多くの中学生・高校生でうまく機能していません。
読解が苦手なお子さんを見ていると、共通する二つの傾向があります。
一つ目は、内容をつかむためではなく、問題に正解するためだけに文章を読もうとしていることです。設問を先に見て、答えの手がかりになりそうな箇所だけを探しに行く。文章全体が何を言おうとしているのかには関心を向けず、答え探しの作業として読んでしまう。この読み方をしていると、文章の内容が頭に残りません。結果として、少し込み入った設問が出た途端に対応できなくなります。
二つ目は、文章全体を同じ速度で読もうとしていることです。これは意外と根深い問題です。
文章というのは、どの部分も一様に理解しやすく書かれているわけではありません。すっと頭に入る易しい部分もあれば、一度読んだだけでは意味がつかめない難しい部分もあります。
読み慣れた人は、この濃淡を無意識に感じ取り、読む速度を自然に変えています。分かりやすいところはさっと通り過ぎ、難しいところでは立ち止まり、必要なら二度三度と読み返す。
ところが、文章を読んできた経験の少ない生徒は、この調整ができません。できないというより、そうしてよいという発想がないのです。
中には、文章は最初から最後まで同じスピードで読まなければいけないと思い込んでいる生徒すらいます。その結果、難しい箇所も易しい箇所も同じように流してしまい、肝心の部分をつかみ損ねたまま読み終えてしまいます。
対策は、それほど難しいことではありません。
まず、設問はいったん脇に置いて、文章そのものの内容をつかみに行くこと。
何が書かれているのかを理解しようという姿勢で読むと、内容は驚くほど頭に残ります。そのうえで設問に向かえば、答えの根拠も見つけやすくなります。
そして、読む速度に緩急をつけること。分かりにくいところではゆっくり読み、必要なら立ち止まる。分かるところはさっと進む。この二点を意識するだけで、文章の把握の質は明らかに変わってきますし、正答率も上がってきます。
読解力を伸ばすというと、特別な訓練が必要なように思われがちです。しかし実際には、読み方そのものを少し変えるだけで改善する部分が、かなりあります。お子さんが読解に苦しんでいるようでしたら、まずこの二点を意識させてみていただければと思います
那須塩原市西那須野 本松学習塾 塾長のブログ
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