皿回しと受験勉強

· 塾長の指導観・雑感

那須塩原市西那須野の高校受験・大学受験塾 本松学習塾塾長のブログ

最近生徒には、受験勉強を皿回しになぞらえて説明することがあります。

受験勉強というのは、覚えては忘れ、復習し、また進んでは戻り、また進んでは戻るの繰り返しです。

暗記事項に何度も出会い、繰り返すことが重要です。

繰り返し出会って思い出すことで短期記憶から長期記憶へと移行し、二度と忘れないような記憶へと強化されます。

したがって、仮に忘れてしまっても、復習した時、すぐに思い出せるように、記憶のメンテナンスをしてあげることが重要です。

一度完全に覚えた!と思ったとしても、定期的な記憶のメンテナンスを怠ってしまうと、新しく学習する時と同じになってしまいます。

 

これは皿回しとよく似ています。

 

入試当日に受験教科全分野のお皿がすべて、勢いよく回っているのを理想の状態とします。

 

最初は1枚も回っていない状態から必死に頑張って1枚が勢いよく回るようにしたとします。

 

次に2枚目を回すことに注力しすぎてしまうと、1枚目の回転力が落ちてきます。そこでメンテナンスをすること=落ちてきた1枚目の回転力を回復するように回転を加えること、が必要になります。

そして、2枚目の皿が回ったら3枚目に取りかかると同時に1,2枚目の回転力が落ちないように常に気を配る。

 

このようにして、お皿の枚数=教科数を増やしていけば、入試当日にすべてのお皿=入試全科目が勢いよく回っている状態を実現できます。

 

得意だからといって、その科目を放置しておくと、必ず痛い目に合います。覚えたと思っていた英単語、解けるはずの数学の基本問題。

 

受験は他の合格者が取る基本問題を自分も確実に解ければ合格できます。

 

基本に穴がある=お皿が落ちてしまっている状態では、合格が難しくなります。

 

受験シーズンが近づき焦る気持ちが出てくる今こそ、しっかり基本をメンテナンスしていくことが重要なのです。