宿題の役割

· 塾長の指導観・雑感

那須塩原市西那須野の高校受験・大学受験塾 本松学習塾塾長のブログ

宿題の役割とは何でしょうか?

 

まず学校から出る宿題の話です。

ただ無意味に国語の本文や英語の長文を書き写してくるような形式的な作業である宿題は、ほとんど無意味だと思いますが、学校から宿題が出されるのは問題ないと思っています。

学校は一斉指導という性質上、一人一人に合わせて宿題を出すことは困難です。その子自身の学力向上には必ずしも役に立たない宿題であったとしてもやむを得ません。

一方塾は、学校と役割は違います。

一人一人弱点が違います。克服すべき内容も個々に違うはずです。そしてそれを克服するために通塾していると思います。

にもかかわらず、全員一律の宿題というのは、ほとんど役に立ちません。

また、物量作戦ということで大量の宿題を出す塾もあります。

家ではあまり勉強しないので、宿題を出すという趣旨なのでしょう。
逆に言うと、家であまり勉強しない生徒を机に向かわせる強制的な手段として宿題を出しているということです。
何事もそうですが、嫌々やっても力は付きません。大量に宿題が出されれば、嫌になりますので自ずと生徒の思考はストップします。結果、宿題を仕方なくやってくるという形式的な作業に陥ってしまいます。

当塾では、小中学生には宿題を出しますが、当然一人一人宿題の内容は異なります。

高校生は何が自分にとって必要か自分で考えるのも大事であることから宿題は出していません。

(一部の高校から大量の課題が出されてしまっており、塾が高校生に宿題を出すことがそもそも難しいということもありますが)

結局、その子にとって必要な宿題は何かという見極めができていないと個々に合わせた宿題は出せません。

このような観点からも、一人一人の能力・弱点をきちんと把握する塾に通わせる必要があるのです。