勉強とプラトー

· 塾長の指導観・雑感

「今回のテスト、自信があったんですけど、意外に点が取れなかったんです。」

みなさんにもあるのではないでしょうか。

テスト直後は「できた!」と思ったのに、点数を見たら「思ってたほど取れていない…」ということが。

物事が上手になる時には、ブラトーという状態を経験することがよくあります。

プラトーは、一時的な停滞状態のことです。

語源は「高原:plateau」で、 プラトーになると、一生懸命トレーニングしているにもかかわらず成績が向上しません。

逆に言うと、あるラインを超えるまでは何の変化もないですが、そこを超えた瞬間に一気に状況が変わるのです。

水の温度をドンドン上げていく。しばらくは何の変化も見られない。でも100℃に達した瞬間、水は一気に沸騰し始める。水にとっては100℃がブラトーを抜けた温度といえます。

勉強もプラトーで考えるとわかりやすいです。水を長年放置したところで急に沸騰しないように、あやふやな勉強をどれだけくり返しても点数は伸びません。

プラトーを乗り越えるまで勉強をやりきることが必要なのです。その手前で勉強をとめてしまうのは、本当にもったいないです。

■ 問題:世界一広い国は? (正解:ロシア連邦)

「え~と、オーストラリアは何となく広そうだな、有名な国だからイギリスとはフランスかも?いや、中国は人口多いから面積も広いんじゃない?」

この子が不正解なのは当然です。何にも覚えていないのですから。

もったいないのは次のようなパターンです。

「えーと、世界の広い国3つは覚えているぞ!カナダ、ロシア、アメリカだ、でもどれが一番だったかな?――よし、アメリカだ!」

残念ながら、この子も不正解です。

もう少しで正解だったのに、結果は何にも覚えていない子と同じで0点。

記号や用語で答えるテストの場合、90%分かっているからといって0.9点もらえるわけではありません。そして、テストの大半はこの形式なのです。

手応えがあっても点数が伸びない子は、あと少しだけ勉強が足りない。点数がガラッと変わる、プラトー脱出まで、もうちょっとで手が届くところまできているのに。

この状態で足踏みしている子は、勉強に対して後ろ向きになることがあります。

 

「こんなにがんばっているのに…」 「いくらやってもダメなんじゃないか…」 

 

手応えがあるだけに、あまり変わらない点数を前にすると無力感に襲われたりもします。

ですが、それはプラトー脱出のためにはどうしても通らなきゃならない道です。

 

「夜明けのない夜はない」

 

努力が報われない辛い時期は、すぐそこまで夜明けがきているってサインなのです。

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