部活との両立

· 塾長の指導観・雑感

最近はマスコミで「ブラック部活」が話題になっています。マスコミの論調としては任意活動である部活によって教員が長時間労働を強いられ、過労死寸前の労働環境である、というものです。

確かに教員の忙しさは目に余るものがあります。外部指導者などを利用し教員の労働時間を短くすることも必要でしょう。

しかしその忙しい部活を事実上強制されている生徒への負担が重い、という視点はあまり報じられていないように思われます。

私は埼玉県出身ですので、栃木に引っ越してきて部活に関してびっくりすることがいくつかありました。

まず部活によっては「昼練」があることです。
昼休みは文字通り「休み」であり、午後の授業への準備をする大事な時間です。この貴重な時間を昼練ということで奪われるのは悪しき慣習だと思っています。
次にびっくりしたことは「延刻」なる制度があることです。

私が中学生時代の埼玉では夏場でも6時には完全下校、大会前だろうが下校時間は変わりません。

ところが大会前でないのに延刻になったり、体育センターやナイター練習、ホール練など学校以外の場所で練習すると、終了時間の歯止めがなくなり夜9時まで練習することもあります。

また土日は遠征や試合が多く朝から晩まで練習する部活もあります。運動部でここまでやると体調を崩しかねません。プロスポーツ選手ですらここまでやりません。
そもそも学生の本分は学業です。学校の先生方は部活の大切さを説きますが、みなさんのお子さんが勉強しないことの不利益(入試や就職、将来の生活)には一切責任を持ってくれません。
部活ばかりやり、進路決定の段階で不本意な志望校や進路を選択せざるをえない生徒を数多く見てきました。塾の指導者としては本当に歯がゆい気持ちになります。
私自身も中学では卓球部の部長をやりたくさんのことを学びました。また高校では吹奏楽部に入り、大会を目指し、部活に打ち込んできました。ですから部活の意義、部活の重要性も十分に認識しています。部活でしか学べなかったこともたくさんあります。

ただ怖いのは部活はそのような充実感、達成感が得られるのでやりすぎても許される雰囲気ができやすいという点です。

何事もバランスが大事です。やりすぎ、行き過ぎは必ず後になってお子さんに降りかかってきます。

お子さんの様子を見て、あまりに部活で疲弊しているようでしたら、顧問の先生に相談する等何らかの対処をすることをお勧めします。