大学受験に塾は必要か

· 塾長の指導観・雑感

那須塩原市西那須野の高校受験・大学受験塾 本松学習塾塾長のブログ

共通テストが終わり、当塾塾生の自己採点、共通テストリサーチの結果が出そろいました。

共通テストも3年目になり、出題傾向も概ね安定し、基礎を固め、しっかり演習をこなせば大崩れしない試験になったと思います。

 

逆に言うと、基礎を固めるのが遅れ、演習量が不十分だとなかなか高得点が狙えないということです。

付け焼き刃での勉強では本当に戦えません。

 

高校受験は塾に通うものの、大学受験は自分でやるので塾には通わないという人がいます。

 

確かに、高校受験で自学力を高め、高校入学後も予習復習も適切に行えば、自力で難関大学を目指すことも可能だと思います。実際にそういった高校生も少なくないでしょう。

 

ただ、高校受験は地方の戦いです。高校受験は受験倍率も低く、不合格になる人の方が圧倒的に少数派です。

それに対し、大学受験は、全国の高校生が相手の戦いです。国公立大学の平均倍率は3倍近くになりますし、難関の私立大学の場合、10倍以上の倍率になることも珍しくありません。

 

最近は私立大学に指定校推薦や総合型選抜で進学する人も多いと思いますが、内申点がある程度必要で、高1から全教科にわたって好成績を収め続けなければなりません。

 

このような厳しい戦いに挑むにはやはり受験戦略が必要不可欠です。

 

高1から高2になる段階での文理選択。理科社会の選択教科をどうするか。高2から高3になる段階で数学Ⅲを履修するか否かなど、受験生になる前に様々な重大な選択があります。

 

そして、そういった選択の場面では、学校の先生の意見だけではなく、生徒本人のことを知り尽くした受験のプロのアドバイスを聞くことが有用です。

 

栃木県の地域的な事情もあるかもしれませんが、残念ながら、高校受験と大学受験を同じ感覚でとらえているご家庭が多いが印象があります。

 

地方大会にコーチをつけて練習をしていたのに、全国大会になったら、コーチなしで自分でやりますという感じです。

 

本当に自分で走りきれる生徒もいますが、客観的に見ていると、「なぜそんな非効率的な勉強の仕方をしているんだろう」「なぜこの状況で物理を選択するんだろう」など、疑問を持つことも多く、アドバイスをされる必要性のある高校生の方が多いのではないかと感じています。


高校の学習は進度も速く、量も多いです。特に現高1から指導要領の改訂でその負担は相当重くなっています。

 

このような状況で、少しでも不安があるのであれば、適切な進路指導ができるコーチを付けて学習した方がよいと思います。