保護と過保護

· 塾長の指導観・雑感

「保護」と「過保護」の線引きは確かに難しいですが、この線引きができていれば、親の子供に対する対応が適切かどうかの判断がつきやすくなります。

「保護」というのは、簡単にいえば、子供の尊厳と生命を守り、子供にとって「真に必要」なものを与えることです。


「真に必要」とは、子供が今必要としているもののみならず、今必要としていなくても将来必ず必要になるものを含みます。

約束を守る、日々の努力を怠らない、困難から簡単に逃げない等の能力は豊かな人生を将来歩む上で必ず必要になります。

簡単に困難から逃げないことがどれだけ将来必要とされるかは親にはわかっていても子供には判断がつかない場合も多いです。

こういう場合に安易に本人の言うことを聞き入れ、本人が楽に過ごせるように逃げ道を作ってしまうのは保護とは言わず「過保護」になってしまいます。
 

「過保護」とは子供が欲したものを、全部与えてしまうことです。
 

本人が転んでもいないのに先回りして転ばないようにしてあげること。
本人が転んでも歯を食いしばり立ち上がれる強さを身につけさせること。
 

どちらが将来本人のためになるかは明らかです。

中国の老子の言葉「授人以魚 不如授人以漁」(飢えている人に魚をとってあげれば、一日は食べられるけれど、魚のとり方を教えれば、彼は一生食べることができる)

「自分で立ち上がる力を奪っていないか」

子供と接するときに常に意識しておきたいことです。

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