2023 栃木県立入試雑感

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那須塩原市西那須野の高校受験・大学受験塾 本松学習塾塾長のブログ

2023年栃木県立高校入試の一般入試が昨日行われました。

受験された方はお疲れさまでした。

以下雑感です。

国語 ページ数が増え、古文、論説文、小説文すべてで本文の分量が増えました。その分、作文の字数が1割減りました。

大問1は容易です。

大問2の古文は話の筋は追いやすかったのではないでしょうか。話がつかめていれば難しくはありません。

大問3は縄文土器について多面的に考察する文章でした。話がつかみずらい部分もあるかもしれませんが、設問自体は難しくありません。

大問4は登場人物が多かったので心情理解が難しかったと思います。小問6は難問です。

大問5の作文は字数が減ったせいか、最近指定されていた2段落構成の指定がありませんでした。

その分、わかりやすい構成で書けたかがポイントです。

社会 難易度は例年並みです。地理は相変わらず考えさせる問題が多いです。一問一答的な問題ばかりやっていても解けません。

大問1は3の(3)が考えさせる問題です。調査を行う具体的な場面が思い浮かぶかがポイントです。

大問2の5は難問です。サバナ気候であると理解し、B点が南半球にあることに気づかなければなりません。

歴史は平易な問題が多かったと思います。

公民はまた議員定数不均衡が出題されました。ここ数年で何回も聞かれているテーマです。過去問のやりこみも重要です。

数学 昨年に引き続き平易な問題が多いです。上位高を受験した人は取りこぼしがゆるされない問題だと思います。

上位の高校を目指す人は大問5の最終問題、大問6の最終問題以外は満点を取りたいところです。2年連続箱ひげ図が出ました。説明問題も箱ひげ図にはありがちな問題でした。

大問6は規則性といいより、方程式の応用問題に近い問題でした。最終問題は難問です。そもそも立式ができたか。立てた式からaの最小値が求まるか。なかなか考えさせる問題でした。

理科 問題の文章量が多くなりました。また、相変わらず実験考察問題が多いです。社会と同様一問一答的な問題をやっても点には結びつきません。ただ、長い文章でも聞かれている知識は単純なものが多く、奇問はありません。

大問4の消化の実験の(2)は、あまり見たことがない実験の仕方でした。適当に選択肢を選ぶと間違えやすい問題です。

英語 昨年会話文・作文と長文の順番は入れ替わりましたが、内容は例年通りです。

自由英作文に条件が付いたので、英作文の練習が不十分な生徒は解きにくかったかもしれません。

リスニングは、昨年、一昨年のようなひっかけ問題はなかったです。易化と言えると思います。
また、文法は予想していた、仮定法と現在完了進行形が出題されました。
内容は平易です。
総じて、昨年並みの難易度だと考えます。
したがって、合格最低点も昨年並みの高得点勝負になることが予想されます。