那須塩原市西那須野の高校受験・大学受験塾 本松学習塾塾長のブログ
11月7日に2023年度第1回の県立高校進学希望者数の結果が発表されました。
宇都宮方面は相変わらず倍率が高いです。
宇都宮高は1.33倍で昨年同期(1.39倍)よりは落ち着いています。昨年の実倍率が1.19倍ですので、最終的にはその程度に落ち着くでしょう。
宇都宮女子高も1.31倍で昨年同期(1.49倍)より倍率が低く、そこまで激しい競争にはならないでしょう。
特筆すべきは宇都宮中央高普通科です。共学になって次回が3回目の入試ですが、圧倒的人気を誇っています。
現在倍率が2.68倍で、昨年同期倍率が2.42倍だったことからすると、今年も厳しい入試となるでしょう。
「宇都宮高や宇都宮女子高に行くほどの自信はない。少しレベルの下がる宇都宮中央なら何とかなりそうだし、共学だし。また部活も力入れていて高校生活が充実しそう」といったところが人気の要因でしょうか。
宇都宮中央に関しては、進学時の偏差値に比べて大学進学実績が物足りないというのが私の評価ですが、共学化してからの大学進学実績が分かるのは2025年春です。どのような結果になるのか要注目です。
栃木県北ですと、現時点で大田原高が2年連続定員割れです。また大田原女子高も現時点で定員割れです。
両校が定員割れしている分が黒磯高に流れているようで、1.33倍と栃木県北にしては、現時点で近年にない高倍率です。
この流れが続くと、第3期栃木県立高再編計画の後期(令和12年~17年)の中に大田原高・大田原女子高の統合が入ってくる可能性が高いです。
県北のトップ高の定員割れが近年多いのは残念な傾向です。
県北から大田原高・大田原女子高に進学、あるいは宇都宮高・宇都宮女子高に進学し、難関大学合格に向けて頑張る生徒が少なくなっているのが現状だとも言えます。
これからの時代、難関大学に合格すれば将来は安泰という時代では全くありません。
ただ、難関大学に合格に向けて頑張っていくプロセスそのものは、どんな時代になっても色褪せないもので、頑張った本人に必ずプラスの経験になると思います。
少しでも多くの生徒が、トップ高や難関大学を目指し、自己研鑽に励んで欲しいと思っています。