朱に交われば赤くなる

· 塾長の指導観・雑感

受験相談(特に高校受験)において多いのが、
 

「無理して自分のレベルより上の学校に行って、落ちこぼれるよりも、志望校のレベルを下げて、そこで上位にいた方がいいのではないのでしょうか?」
 

という質問です。
 

結論から言うと、自分のレベルよりも高いところを目指すべきです。

まず、人間は目標がないとなかなか頑張ることができません。
何かこだわりがあって、どうしてもある高校に行きたいというなら別ですが、成績が足りないという理由で志望校を下げると、その下げた高校にすら合格できなくなる可能性が高いです。

受験まで半年という状況で、その高校にどうしても入りたくて毎日必死で頑張って勉強する生徒と、その上の高校に成績が足りないので仕方なく、志望校を下げ、半年間怠惰に過ごした受験生とどちらが学力が伸びるでしょうか。
 

また、どの高校に入ったとしても、その高校で必死に頑張らなければ結局落ちこぼれることになります。
 

受験まであと半年もある状況で上を目指して頑張れない子が果たして、高校3年間必死で頑張れるでしょうか。
 

成績が足りないので仕方なく志望校を下げた生徒がその高校で成績上位にいることは滅多にないことなのです。
 

逆にある生徒は、頑張って受験勉強したものの、受験勉強への取り組みが遅く、高校には合格しましたが、最下位近くでのギリギリ合格でした。
 

その子は、受験への取り組みの遅さを反省し、高校に入学してから受験の時と同じように頑張りました。その結果最下位近くで入学したにもかかわらず、学年10位以内に入るまで成長することができたのです。

人は自分より高いレベルの人に囲まれていると最初は心地悪く萎縮しがちです。しかし段々環境になじんでくると周りの基準があたりまえになり、自分自身のレベルも上がります。
 

それに対し、自分より低いレベルの人に囲まれていると最初は自分が上に立ったように感じ、気分がよくなります。
 

ただいつの間にか、自分が軽蔑していた周りのレベルに無意識に合わせてしまい、堕落してしまうものです。

結果はどうあれ、まずは上を目指す。それにふさわしい努力をする。

受験勉強のいいところはそのようなことを通じて人としても成長できることにあるのです。

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