再現性のある答案

· 塾長の指導観・雑感

那須塩原市西那須野の高校受験・大学受験塾 本松学習塾塾長のブログ

毎年のことですが、英語の実力テストや下野模試の長文をきちんと全文読まないで解答する生徒がいます。

全文読まない訳を聞いてみると、一部の学校の先生が、

「英語の長文は全部読むな、選択肢を見て関係ありそうな所をみて解け」

と生徒に指示しているようです。

長文の下線部に関する問題だけだったら、下線部の前後さえ読めば解答できるかもしれません。

しかし、内容一致問題などは全文をしっかり読んでなければ答えられません。

「英語がものすごくできない生徒向けに先生は話しているので、気にせず全文読みなさい」

と指導しています。

全部読んだら最後まで終わらないのであれば、速読力を身につければいい話です。

国語や英語の長文をしっかり読まないで答えることが怖いのは、それでもたまたま正解することがあるからです。

下線部の前だけ読んだらたまたまあたった。

そういう誤った成功体験をしてしまうと、きちんと全文読まなくなります。

下線部前後の用語を使った誤った選択肢を選んでしまうリスクもあります。

数学なら、まぐれで正答することは少ないですが、国語英語は、まぐれあたりを自分の実力と勘違いすることが危険なのです。

普段の模試や実力テストは答えに再現性があるかどうかが重要です。

たまたまあたったという運任せの答案では困ります。

「こう考え、こうなるはずだから、答えはこれ!」

本当の実力アップには後から正解に到った根拠を説明できる再現性が必要です。